国際業務

国際事業部の実施する業務は、世界銀行、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、国際協力機構(JICA)等の国際機関が発注する各種コンサルティング業務(役務提供、政策/戦略策定、事後評価等)を受注、政府開発援助(ODA)に参画することで、グローバルサウス国の開発・発展に貢献しております。特に専門としているセクターは運輸交通等のインフラ部門です。



(業務実績例)

エジプト国灌漑用堰建設事業の詳細設計に係る案件監理業務(国際建設工事契約)(2016-2017年)

【発注者】

国際協力機構(JICA)

【業務場所】

エジプト国アシュート県ダイルート市のナイル川支水路

【業務概要】

事業概要はナイル川支水路において堰を新設、さらに水管理システム(資機材調達)を強化する内容です。コンサルティング業務内容は、「国際建設工事契約」担当として、準拠基準の選定、技術検討プロセス、事業スコープ、基本設計の内容、詳細設計の内容、入札指示書の内容、入札評価基準及び契約条件書の内容の参照した上で、詳細設計業務において作成された入札図書(案)の妥当性をチェック、助言を行うものでした。

図: 現ダイルート堰群

出典:JICAホームページ


中国広西省国境連携改善事業融資に関する審査過程における技術支援/助言(2020-2021年)

【発注者】

アジアインフラ投資銀行(AIIB)

【業務場所】

中国崇左市中国-ヴェトナム国境地帯

【業務概要】

当該プロジェクトには、1)ヴェトナムとの国境地帯と結ぶ17.7kmの高速道路新設、2)国境地帯周辺13.6㎞の一般道の改良工事、3)シャオロン内陸港(通関、検疫施設等を含む)の新設が含まれています。300百万ドルの融資を検討するため、AIIB内に審査タスクチームが編成され、技術面、環境面、経済・財務面、事業実施機関の能力面等について調査・審査が行われました。(審査期間は約1年半)。弊社専門家は、技術面、経済・財務面の審査を主体に、各種報告書のレビュー、アドバイスを行い、チームリーダーをサポートしました。コロナ感染時期であったため、AIIB本部及び実施機関との協議、打ち合わせにはリモート会議ですべて出席しました。

図: プロジェクト位置周辺の道路路線図


ラオス国世界銀行融資候補案件Environmental and Waste Management Project (案)のPre-Feasibility Study策定に関しての技術支援(2021-2022年)

【発注者】

世界銀行(World Bank)

【業務場所】

ラオス国

【業務概要】

当該候補案件は、世界銀行がラオス国の環境、廃棄物管理状況を改善すべく融資を検討していましたが、同案件に係るPre-Feasibility Studyをコンサルタントに委託しました。コンサルティング業務内容は対象地域(県単位)の選択、選択された地域で採用されるべき施設・機器の選考/基本設計、事業費積算、財務分析、事業運営計画等について調査、分析等が含まれていました。国際機関発注の類似業務に精通した当社専門家は各種報告書の作成要領、経済/財務分析、事業実施計画策定等について技術援助、指導を実施しました。

図:既存埋立地への進入路の秤量所